サピ偏50くらいの中学受験

サピックス偏差値50=サピのボリュームゾーン

第1回サピックスオープン

いよいよ4回にわたるサピックスオープンが、6年生の2学期に行われます。

サピックス生としてはもちろんマストで受験しますし、志望校に向けていよいよ気合いを入れていく時期にもなります。

いつものマンスリーテストとは違って、親も一喜一憂感が強まりますが、息子はなんとなくいつもの感じプラスアルファくらいでした。子供からみるとまだまだ入試なんて先の感じなんでしょうか。

もちろん、結果は詳細な合格可能性も含めたデータが出ますので、特に難関校を目指す場合には受験層が多いサピックスの模試は参考になります。

例えば、御三家や難関校を受ける場合、日能研の模試を受けるよりサピックスの模試を受けた方が立ち位置が分かりやすいということになります。これは逆も真で、中堅校を考えているなら、日能研や首都圏模試を受けた方がいいようです。

 

『二月の勝者』にもありましたが、なぜか夏休みのがんばりの結果が9月のサピックスオープンには反映されませんでした。これはよく分かりませんが、息子が一番きつかったと言っていた夏期講習を終えたものの、結局偏差値は50ちょっと。これまでとほとんど変わりません。親としては、皮算用で+5くらい偏差値が出るんじゃないかとおもっておりましたが、妄想に終わりました。

ま、結果としてその後伸びたので、本当に先生の言う通りなんですが、10月以降の模試に反映されてくる?みたいです。

9月は学校別模試も受けましたので、もう志望校は変えにくかったです。しかも後になればなるほど変えにくいです。

先生と相談して問題傾向が似ている学校を併願し、更には模試で1回も偏差値⚪︎⚪︎を超えらなかったら、志望校を変更しておこうと約束するなどしてもいいですが・・・本当にそれでモチベーションは維持できるんでしょうか?子供の気持ちと受験戦略と、本当に難しいと思います。

よく「子供の思うように受験させないと、後から恨まれる」とも言われますが、逆にそこまで子供に責任を負わすことができるのか、とも思ったりしてしまいます。本当に難しいですね。

早大学院中の面倒見は?

私立中の進学に向けた雰囲気

私立の進学校というと、大学への進学実績が優れているので、受験対策をしっかりやってくれるというイメージがあります。新進気鋭の学校の場合、工夫されたカリキュラムや塾要らずの面倒見の良さから、進学実績を毎年のように上げている場合もあります。

一方で、御三家や上位校の場合、割と自由で生徒の自主性を重んじているところもあり、受験対策をあまり考えていない印象があります。

個人的には、友人がそうした「塾要らず」的で補習なども大量にある高校出身だったので、少しうらやましく思っていました。なお、その友人は結局塾も併用して難関大学に進学しました。

このように私立中は、優秀な(優秀過ぎる)学生は自主的に勉強できるので、学校がそこまで受験に特化しない上位校と、進学実績を上げるためにがんばる中堅校みたいな区分けがあるような気がします。御三家の先生が全員教え方が上手かと言えば、そうでも無いというのはよく言われますし。

附属は自由?

早大学院の場合、昔から「高校の時から大学生みたい」という印象で、かなり自由な高校というイメージがありました。大学附属の場合、全般的にそうした傾向があるようで、高校から大学の授業を聞いたり、高校でも卒業論文があったり、とにかく大学生のような自由さがある感じです。

やはり生徒の自主性に任せて、自由にクラブ活動や課外活動、趣味やもちろん勉強に打ち込めるので、我が家でも素晴らしい環境だと思って受験しました。

早大学院中は意外!にも面倒見が良い

しかし、早大学院の中学部の場合は、人数も4クラスとそこまで多くなく、1学年120人という環境なので、先生の目も行き届きます。

そのため、個人面談や三者面談、LINEでの連絡など先生と距離の近さを感じます。細かく成績も親に話していただけるので、そうした点では面倒見の良さがあると言っていいのではないでしょうか。これは本当に意外でした。

 

そんな訳で毎学期末に、先生から子供の成績や態度についてお話があります。
夫はそれを知って「通知表の内容をごまかせないな~」と言っていました。どうも夫は中学時代に成績について隠蔽工作をしていたようでした。何やってんだか。

 

テストが悪くても授業点で・・・

テストでクラス昇降 行ったり来たり

サピックスは他の塾と比べてクラスの昇降がシビアです。
基準点が示されて、その範囲のクラスに収まります。「今回はたまたま・・・」「実際の実力は・・・」というのは通用しません。あっさりクラスが変動します。

息子の通っていた校舎は小規模校舎でしたので、実際のところは1クラスあたりの範囲が広いため、そんなには変動しません。それでも、ボーダーラインに居ることが多かった時期は、行ったり来たりしていました。

授業点で1週間後にクラスが戻る

クラス変動があるテストは、おおよそ月に1回くらいです。しかし、6年生からは授業点による変動が毎週発生していたので、「ドボンな」テストがあっても、息子はクラスが戻っていました。これはこれでモチベーションが上がります。

サピックスは、クラスの位置によってテキストが異なる訳でもないので、基本的にほとんど同じことを全クラスでやっていきます。それなので、それぞれのお子さんの成績でクラス変動があっても学習を気にすることなく大丈夫なのでしょう。

サピックスならではのやり方

よく他の塾に通っているおうちから、「クラスが変わっちゃって宿題とか大丈夫なの?」と聞かれました。よく考えると、5,6年は宿題が出ていなかったと思います。ノートやプリントの先生によるチェックも無く、先生から伝えられた復習すべきところを「自主的に」やるだけでした。

塾なのに宿題チェックが無くて、子供がちゃんとやるのか心配ですが、結局サピックスのスタンスがよく出ているのかなと思います。家庭の負担はある程度しかたないのでしょう。

6年生の夏までは、クラスの昇降も気になりますが、2学期になると、あまり気にすることでもないと思います。目的はあくまでも志望校合格ですので。

第2回志望校判定サピックスオープン やはり撃沈

志望校判定サピックスオープン

6年生の1学期にはいつものマンスリーテストとは別に、志望校判定サピックスオープンという模擬試験が2回あります。範囲は多少サピックスの進度に合わせているものの、いよいよ6年生の本格的な模試です。

最終的な合否判定は2学期に4回あるサピックスオープンの平均と傾向が一番参考になるとはいうものの、意味合いとしては志望校を決めていくのに、自分の状況を知るというものになるのではないかと思います。

一日かかるテストで疲労

第1回のこともブログで書きましたが、撃沈状態でした。

息子に聞くと、「時間が長くて疲れた」とのことでした。テストがAタイプとBタイプがあり、記述向きか一般的なテスト向きかを教えてもらえるというものですが、その分試験が長くなり、1日でテストを2回受けるようなイメージです。

第2回でリベンジを目指すも・・・

第2回の志望校判定サピックスオープンが6月にあり、いよいよ夏前に向けて勢いをつけようと、勝手に意気込んでいました。

しかし結果は・・・第1回と同じく撃沈・・・。マンスリーテストなんかより全然悪い結果です。偏差値40台という第1回と同じような(少しマシでしたが)結果をたたき出してくれました。早大学院中の合格率も30%!結果を見た瞬間は、息がつまりそうでしたが、息子には「なんだかよく分からないテストだね笑」とごまかしました。

結局傾向すらあやふや

前回は、記述系の結果がなぜか良かったのですが、今回は真逆。何の参考にもなりません。もちろん、記述の問題と言っても問題量は多くなく、本人の傾向がつかめるのか不思議でした。

結局6年時の一番悪いテストは、この第1回と第2回の志望校判定サピックスオープンとなりました。志望校選びが迷走する大きな要素となってしまいました。息子とは話しませんでしたが、改めて本郷中を目指していこうと、そろそろ覚悟を決めたところです。

御三家ねらい以外には参考にならない

我が家では、このサピックスオープンは参考にならないと、結果的には判断できましたが、上位層のお子さんたちはしっかり結果を出しているんですよね。本当にすごいです。息子も塾の様子を人ごとのように話していました・・・。

しかし、人ごとでいいんだと思います。御三家ねらいの上位層専用テストと考え、中間層はあまり気にせず、あくまでも家でボーッとしているよりは良かったかと考えることにしました。

早大学院中の3者面談

早大学院は自由なイメージを持つ方も多いみたいです。私から見ても、高校生は制服も無いし、振る舞いからもまるで大学生みたいです。

中学の方は、意外に(?)面倒見がいいと言われるようです。

私立ならではで休みが多くて学校との接点も少ない印象でしたが、学期末には「面談」が行われます。

しかも、生徒だけの2者面談だけでなく、保護者も交えての3者面談を「選択」できます。

息子は、まだ中一なので素直さが残っているのか、私が3者面談を選択しても特に文句は言いませんでした。今後学年が上がるとどうなるか・・・。

先日、学年末試験後の自宅学習期間中に、面談に出かけました。15分程度しか時間が無いのですが、やはり関心もありますし、貴重な時間です。

面談では、先生から、各科目の具体的な点数や立ち位置などが示され、学習法など割と勉強中心の話題で終始しました。ちなみに息子は平均ぐらいということで、まずはほっとしました。先生からは勉強法などを聞かれ、アドバイスを受けました。

先生からは、来年度もがんばってほしいと激励の言葉と、テスト対策としては、「先生によって傾向があるからよく対策してください」と言われました・・・。先生によって授業やテストにクセがある、ということなんでしょうか?

こんなところも大学に似ているような・・・。それはそれでこの学校の特徴なのでいいのでしょうけど、偏りがありそう。でも面白そうですね。

中高一貫私立出身の主人が、「中一で、成績の立ち位置が結構決まってくるぞ~」と脅していたせいか、3学期はちゃんと勉強したみたいでした。うまくペースをつかみつつ、部活などを楽しんでもらえればと思っています。

早大学院中の合格実績 早稲アカが再び逆転

2023年2月1日の入学試験は、過去最高となる3.31倍という激戦でした。受験生の皆様、本当にお疲れ様でした。

入試データ – 早稲田大学 高等学院 中学部

10人のうちたった3人しか合格しないという、厳しい試験となりました。前年度の実質倍率が3.29倍ですので、ほぼ同様ながらも上昇しました。

早稲田実業も男子は3.6倍、女子は3.9倍ということでかなり過熱しています。大学附属系属の人気もひと段落と言われていましたが、引き続き人気のようです。やはり大学入試改革に関する不安感や一般受験枠の減少もあるのかもしれませんが、大学受験を意識しない充実した教育内容を求める保護者の方も多いのではないでしょうか。

今後様々な進学の選択肢が増え、大きな価値観の変革期と言われる中では、とりあえず受験勉強みたいな勉強はいったん終わりにして、心豊かな未来のための学びを子供に与えたいと考えるのも一つの流れだと思います。

・・・なんて偉そうに言っていますが、息子が早大学院中を志望したのには慌てました。早稲田系の中では入りやすそうとサピックスの偏差値表を見て思ったらしいのですが(オイオイ)、四谷大塚の偏差値表では早稲田系はみな同じ偏差値!で更にびっくりしたのを覚えています。

 

さて、2023年の塾別合格実績は、早稲アカが名誉挽回して、トップに返り咲きました!

早稲アカ 68名

サピックス 61名

日能研 13名

・・・とこんな感じです。

サピックス生など外部生がNNの成績を押し上げているので、実態は微妙なところですが、NNへの評価は一定のものがあるとも言えますね。もちろん、NNは他塾生へもオープンな講座ですし、純粋早稲アカ生がどのくらいの割合かどうかというのもNNの考え方からすると意味の無いものだと思います。

サピックス生からすると、うまくNNを利用すれば、win-winの関係にもなりますし、お互いマイナスは無いのかなと。

ただ、よく言われていますが、少子化が進んでいる中でこの中学受験人気は少し過熱気味かもしれません。少しでも良い教育環境を、という親心もありますが。

今後どうなっていくんでしょう?

このままいくと中学受験のコスパが悪くなり過ぎそうです。そんな時間があるなら英語を勉強した方がいい、みたいなやつです。

当面、早大学院をめぐる塾の攻防は、NN(早稲アカ)とサピックスの寡占化が進みそうです。早大学院中に受かるなら、どちらかの塾に行くというのがスタンダードというのは変わりそうもありません。

サピックス土特対策 まとめ

いよいよ過去問対策か?・・・そうでもない

土特が始まると、いよいよ志望校対策が始まるんだなぁと言う気分になります。そんなのんびりとしたかきぶりですが、親としては少し焦り始めるところもあります。

ネット情報でどのように勉強すればいいのか、いろいろ検索していました。もちろん、同じ学年のブログを書かれている方の情報は欠かせません。夫に冷ややかに見られながらも、ブログ情報をこまめにチェックしていました。もはや病気かもしれません。

ただはっきりとした勉強法と言うのはなかなかありません。とりわけ、偏差値が50くらいの所にいると、御三家狙いのトップ層のご家庭のお話はため息が出るばかり。そもそも理解度が違うのでこなすスピードも違い、結果として量も違います。「アスリート」という言葉が浮かんできました…。

ちなみにサピ以外の教材は、息子は頑なにやりませんでした。更に先生の「最低限ここまで」を超えるものはやりませんでした…最低限も怪しいのですが(特に国語)…。

 

bestriver.hatenablog.com

具体的な勉強の進め方については、結構サピックスの先生も親身に対応してくれますので、是非勇気を出して先生に聞いてみてください。ただ、「指示されたところをやってください」と言われがちなので、授業でやったプリントを恥じらいも無く持っていき、算数の先生から何とか具体的勉強法やスケジュールを聞き出そうとしました。それにしても算数のプリントは×ばっかりでした(汗)。

算数が×ばっかりで、親がへこむ

土特は、特に上半期の場合は、成績順のクラス分けでした。小規模校舎だったので、開成麻布コースなどというまとまったクラスの下の方に、早稲田海城コースみたいなのがあり、息子はそこに属していました。

とは言え、過去問演習みたいなのはあまりやりません。

算数では、小問集のプリントと図形問題のプリントがメインでした。小問集は分野がばらけていたので、当初息子は全然解けませんでした。

先生から「この問題は正解してほしい」と指示されるものもあるのですが、30%くらいしか得点出来ないで帰ってきていました。

直しもよく分かっていないで書いている場合もあり、復習も大変でしたが、「重要」と言われた問題くらいしか解き直し出来ませんでした。通常授業の解き直しで手一杯というのが実情です。これには焦りを通り越してかなりへこみました。

図形のプリントだけでも

図形のプリントだけは全部復習していました。先生も重視しているとのことでした。

あと、コベツバの動画(勉強法とか解説されている無料視聴できるやつ)は参考になりました。親が土特のイメージを持ちやすかったです。もちろん上位層が何をやっているのかも、うすうす分かります(笑)。

結局土特の小問のプリントは復習をしても、解き直しノートづくりまではしませんでした。一方で、図形のものはファイルをして解き直しをしていました。

国語は漢字・語句のみ・・・

国語はせいぜい漢字語句の解き直しだけで終わっていました。国語の解き直しはあまりできなかった(5年生の時も、ノートにやるのが大変だった)ので、半ばあきらめの境地でした。とりあえず何が間違ったのか、見直しておこうね、と言っても息子がちゃんとやったか怪しいです。

語句と漢字は、特に後期のまとめに良かったような気がします。

本当に、国語の出来る女子生徒さんなんか、すごいんだろうな~と思いながら、親としても教えられるのが難しいので、何もできませんでした。

社会の知識を定着させるために

社会はテキストというか、プリントの赤シート対応版のものが後々活躍しました。以前にやったことを思い出しながら、また、通常授業の復習をしながら、というタイミングのカリキュラムでしたが、基本を徹底するには良かったと思います。

覚えられないのも多数ありますが、コアプラスをメインに、復習を繰り返していくイメージです。あまり完璧にはなりませんが、1学期は焦らなくてもいいのではないでしょうか。

理科も最小限でした

理科も問題演習をする授業でしたが、こちらも志望校対策といった感じではありません。普通にテキストを解いていく感じです。息子のクラスでは、かなりやっていない問題があります。最初はこんなに真っ白でいいのかと思い、可能ならやらせようかと思いましたが無理でした。

知識の確認テストがありましたので、その復習くらいしか出来なかった感じです。

長時間の勉強に慣れていくのが目的?

志望校対策や過去問に慣れるというよりは、息子のクラスだと復習を進めるという感じのスタンスでした。それがいいのでは?と思います。

日能研の前期日特や早稲アカの前期NNも、そんなイメージなのかと思っています。サピックスの場合、土特を取らなくてもいいのか…というと、火曜・木曜の平常授業の復習の色が濃い場合もあり、さらに週に2日だけ塾というのも心配です。もちろん土特はオプションではないのでマストの受講なんですが。日能研や早稲アカのような、オプションの形式だと、取らなくてもいいという判断もありかもしれません。

まだまだ基本の徹底で

うちでは、平常授業のデイリーチェックでしっかり高得点をとること、土特は算数メインで確認テストをおさえておくこと、という方針になって1学期は進んでいきました。日曜日は土特の復習をさらっとしつつも、通常授業の復習がメインになっていました。

この1学期の基本の徹底が、2学期からの伸びにつながったと思います。

もちろんあくまで、サピックス偏差値50くらいの勉強スタイルです。