2023年2月1日の入学試験は、過去最高となる3.31倍という激戦でした。受験生の皆様、本当にお疲れ様でした。
10人のうちたった3人しか合格しないという、厳しい試験となりました。前年度の実質倍率が3.29倍ですので、ほぼ同様ながらも上昇しました。
早稲田実業も男子は3.6倍、女子は3.9倍ということでかなり過熱しています。大学附属系属の人気もひと段落と言われていましたが、引き続き人気のようです。やはり大学入試改革に関する不安感や一般受験枠の減少もあるのかもしれませんが、大学受験を意識しない充実した教育内容を求める保護者の方も多いのではないでしょうか。
今後様々な進学の選択肢が増え、大きな価値観の変革期と言われる中では、とりあえず受験勉強みたいな勉強はいったん終わりにして、心豊かな未来のための学びを子供に与えたいと考えるのも一つの流れだと思います。
・・・なんて偉そうに言っていますが、息子が早大学院中を志望したのには慌てました。早稲田系の中では入りやすそうとサピックスの偏差値表を見て思ったらしいのですが(オイオイ)、四谷大塚の偏差値表では早稲田系はみな同じ偏差値!で更にびっくりしたのを覚えています。
さて、2023年の塾別合格実績は、早稲アカが名誉挽回して、トップに返り咲きました!
早稲アカ 68名
サピックス 61名
日能研 13名
・・・とこんな感じです。
サピックス生など外部生がNNの成績を押し上げているので、実態は微妙なところですが、NNへの評価は一定のものがあるとも言えますね。もちろん、NNは他塾生へもオープンな講座ですし、純粋早稲アカ生がどのくらいの割合かどうかというのもNNの考え方からすると意味の無いものだと思います。
サピックス生からすると、うまくNNを利用すれば、win-winの関係にもなりますし、お互いマイナスは無いのかなと。
ただ、よく言われていますが、少子化が進んでいる中でこの中学受験人気は少し過熱気味かもしれません。少しでも良い教育環境を、という親心もありますが。
今後どうなっていくんでしょう?
このままいくと中学受験のコスパが悪くなり過ぎそうです。そんな時間があるなら英語を勉強した方がいい、みたいなやつです。
当面、早大学院をめぐる塾の攻防は、NN(早稲アカ)とサピックスの寡占化が進みそうです。早大学院中に受かるなら、どちらかの塾に行くというのがスタンダードというのは変わりそうもありません。