サピ偏50くらいの中学受験

サピックス偏差値50=サピのボリュームゾーン

早大学院中学部(2/1)受験!

決戦の朝

いよいよ2月1日です。470名の志願者(2022年)との戦いですが、年々増加していることを恐れず、自分の実力を出し切るだけです。

朝は5時前に起きたというか、あまりよく眠れませんでした。息子は、普通に眠れたそうです。私は、おもちを焼いて、おつゆを温めて、お雑煮をつくりました。

NNでもらった計算の問題をやって、朝ごはんのお雑煮を食べました。夫も起きてきて、いつもと同じように着替え始めました。

朝の上石神井

駅まで夫に送ってもらい、いざ出発です。空いている電車内でちょっと会話しようかと思いましたが、息子は漢字の単語カードを見直し始めました。私は気もそぞろに、ぼんやりと周囲を見回していました。ちょっと出る時間が早かったのか、入試に向かう親子連れは視界の中にはいませんでした。しかし、乗換駅くらいになるとちらほら目につきます。なんとなくドキドキしてきます。

大した会話も無く、ちょうど座れて立つことも無く上石神井駅に到着しました。

上石神井駅は急行停車駅ながら、駅前は小さく、広場も無くごみごみしています。改札を出て右手の階段で下に降りると、学校のスタッフの方が誘導に立っていました。大通りは通らないようにと、住宅街の脇道へ誘導されました。

息子と周囲の住宅の様子などをぎこちなく話しながら、早大学院前の交差点に到着しました。東京大学で試験日に刃物を持った高校生が暴れるという事件を受けて、交差点に数人の警察官がいました。

交差点からはすぐ正門です。敷地内に入ると並木道になっていて、そこから校舎の入り口へと向かいます。校舎入口にはすでに15名くらいの行列になっていて、並びながら持ち物をあわてて確認し、そこで親子はお別れです。今回も「また、じゃね」と言うだけで、息子は一人で検温などを受け、校舎の中に入って行きました。

校舎の入り口は大きなガラスになっているので、様子を見ている(名残惜しそうに見送っている)親の集団の方から様子がちらっと分かります。息子は他のお子さんと同じように、階段をのぼって2階に向かって行きました。今回も息子の背中を見てうるうる来てしまいました。

やっぱり待つ時間は長い・・・

おだやかな寒い日でしたが、保護者控室に指定されていた講堂はあたたかく、のんびりゆったりと座ることができました。多少学校からアナウンスもありました。
本を読んだり、スマホを見ている人もいましたが、多くの人はいったん帰られたのではと思いました。

相変わらず、私も本を読んでいたものの、ちっとも頭に入りません。
とりあえず運動がてら、駅まで散歩してみることにしました。

駅までの大通り(と言っても片側1車線で歩道も無いですが)はお店が並んでいます。ただ、朝早い時間にやっているところは限られています。

駅の階段を上がったところに、パン屋さんがあり、そこにイートインというかカフェスペースがありました。入ろうかなと思いましたが、狭いので思いとどまりました。

西友が駅に直結してあるのでちらりと見ましたが、どこも古き良き駅前感です。

結局、ふたたび学校まで戻り、講堂に落ち着きました。仕方が無いので、また音楽を聴きながら目を閉じていたりしました。寒くないのが助かりました。

 

2022年はコロナ対策で面接がありませんでした。そのためかなり気楽です。息子もそんな感じでした。

もっとも早大学院の面接は、女子校などと違い、きれいな服装でなくて大丈夫です。何度も確認したり、先輩の声を確認したり、説明会で質問までしましたが、本当に普段着です。服装は安心です。

面接は合否にはほぼ関係ないとはいえ、面接があると午後受験もできなくなりますし、結構大変です。

幸い面接が無かったので、当日は獨協の午後受験を予定していました。そのため獨協の過去問資料と、受験票などを私が持参していました。

講堂前で迎える

長い長い待ち時間が終わりました。順番に子どもたちが出てくるということなので、講堂の外に出て、講堂前の通路で待ち構えます。

受験生の様子を見ていると、出し切ったというか、茫然としている子が多いような印象を受けました。実力をぶつけてへとへとなんだろうな~と、息子を心配しましたが、息子は割と普通な感じで出て来ました。

意外に普通じゃん、と声をかけると、「つかれた~」「算数チョーむずい」と言っていました。私はもう、本当にお疲れ様、という気持ちがいっぱいで、合否はともかく、とにかく試験を受けてくれてほっとしました。

もっともよく聞く、子供から「受験させてくれて、塾に行かせてくれて、ありがとう」という言葉はありませんでしたが(汗)。

お昼に、ま、まさかの展開

このあと、午後受験をする人も多いのか、皆足早に駅に向かって行きました。帰りは大通りをぞろぞろ歩いていきます。

私たちは午後受験に向けた昼食のため、駅前のマクドナルドに入りました。お店は混んでいましたが、幸い2階席を確保することができました。もっと他にも受験生親子がいるかと思いましたが、他には2組くらいしか目につきませんでした。

私はとにかく、午後の獨協の試験のことがあるので、急いで食事をさせようと焦っていました。次のスケジュールがあるので、どんどん動いていかないと心配です。

ところが、割と普通な様子だった息子から、なんと、「つかれた~」「おなかが痛い~」「午後はちょっと・・・」という言葉が。

 

・・・え、受けないとかあり?これまで準備してきたのに、受験料も払ったし、どうしよう。頭の中でぐるぐるすると同時に、何とか行かせたい思いが先走り、「大丈夫、がんばろうよ」と息子を叱咤してしまいました。息子は、ここにきて疲労感を見せています。体調わる・・いわけでは無いみたいですが、もりもり食べている感じではないです。困りました・・・。気は焦ります。ここで獨協を受けないと、立教新座に行く?息子はどっちが好きなんだっけ?もはや意味不明な感じで頭の中がぐるぐるです。さらに、「ゆっくり行けば大丈夫じゃない?」とか私もわけわからない声掛けになっていました。

焦りが焦りを呼び、ちょっと電話してくるねと言って、お店の外で夫に電話してしまいました。どうしよう?と、夫に電話すると、「うーん。まぁ、がんばったんだから、疲れたんだね」と。そりゃそうよ。でも午後受験する計画だったじゃない。しなくちゃ万一の時に心配。「獨協はもう1回チャンスがあるから、今日はパスしても大丈夫。それより、明日の城北に備えよう」とのこと。うー・・・そ、そうね・・・。

私は切った後、しばしスマホの画面を見つめ、2階席に戻りました。不安そうに息子は私を見ていましたが、「パパが今日はやめて、明日の準備をしようって」と言うと、息子も息子なりに複雑な感じで、しかし今日の試験が無くなり、少しほっとした様子でした。私はなんだかイライラしてしまいましたが、必死に自分を押さえました。

そして池袋へ

上石神井駅から、雪に備えて押さえてもらっていた池袋のビジネスホテルに向かいます。直前でも無料キャンセルできたのですが、2日の受験校が城北中なので、そのままにしておきました(31日や2日などはキャンセルしました)。

池袋のホテルで、夫と交替です。夫が休みを取れて、私も用事があったので2日の付き添いは夫にしていました。

ホテルに行くまでの西武線と山手線は、おだやかな日光に照らされてのんびりムードでした。世界にはこんなにピリピリしている親子がいるのも知らずに、こちらの世界はゆったりと時間が流れているかのようです。ホテルは駅の近くでしたが、女の子がお母さんとチェックインしていました。お互いチラッと見ていましたが中学受験生だと思います。連泊なんで多分T女子。

付き添い交替

チェックインして、ベッドでのんびり休んでいると、LINEで連絡しておいた資料やテキスト、着替えなどを家から持参して、夫がホテルにやって来ました。マイペースな夫は、「おつかれさま~」と言いながらコンビニのパフェを2つ持ってきてくれました。

少しお茶を飲んで3人で休みました。夫は試験の様子などを興味深そうに聞いていましたが、息子は体調は悪くない感じでした。お昼の疲労感は何だったのだろう?
夫は相変わらず「午後受験しなくても、全然問題ないし、城北の試験の方が大事だから休んだ方がいいよ」と言いながら、息子のテキストを久しぶりに眺めて、「へ~、面白いね」とか言っていました。

その後、3人でデパートのお弁当売り場に行き、夕食となる好きなお弁当を買い、明日の朝食を買い込みました。ホテルの電子レンジを借りてお弁当やパンが温められるとのことでした。また、ポットでお湯を沸かして食べられるスープや豚汁も買っていました。夫のお金の使いっぷりが豪勢です・・・って受験料に比べれば大したことは無いですが。息子はなぜか海鮮丼!おなかに悪そう~、と嫌味を言ってしまいました。

そうこうしているうちに、暗くなり、私は池袋から電車に乗って帰宅しました。明日は夫に任せるだけです。ちょっと心配でしたが。